今日は冬至。でも主役は「光」じゃなく「人」だった。

今日は冬至。でも主役は「光」じゃなく「人」だった。

今日は冬至。
一年でいちばん昼が短い日です。

冬至と聞いて、日本では何を思い浮かべるでしょうか。
かぼちゃを食べる、ゆず湯に入る。
学校で習ったり、家族から聞いたりした人も多いと思います。

これらはどれも「寒い冬を元気に越す」ための知恵でした。
かぼちゃは栄養があり、ゆず湯は体を温め、香りで気持ちもほぐします。
冬至は日本でも昔から、ただの暦の日ではなく、体と心を整える節目だったのです。

英語では冬至を winter solstice と言い、
the shortest day of the year と表現されることもあります。
暗さがいちばん長くなる日でありながら、
そこから少しずつ光が戻る「折り返し地点」という考え方は、日本も英語圏もよく似ています。

このことを考えていて思い出したのが、ハーバード大のサンダース・シアターで観た舞台です。
歴史あるホールで、中世ヨーロッパの村人のような衣装を着た人たちが、歌い、踊り、客席にも降りてきました。

静かに座って観る舞台ではなく、会場全体が一つの輪になり、声とリズムを共有する時間。
まるで、日本で冬至に家族が集まるような、そんなあたたかさを感じました。

英語には revels という言葉があります。
大勢で楽しむ祝祭やにぎやかな集まりを指す言葉で、 この季節の雰囲気にぴったりです。
また carols は、冬に人と人をつなぐ歌のこと。

日本のかぼちゃやゆず湯、英語圏の歌や踊り。
形は違っても、「寒さと暗さの中で、人が元気を取り戻す工夫」という点では同じです。

英語を学ぶことは、単語や文法を覚えるだけではありません。
日本の行事と比べながら見ると、英語の言葉や文化が、少し身近に感じられます。

ところで、冬至に歌ったり踊ったりするのは英語圏だけではありません。
むしろ、「冬至=歌・踊り・火・祝祭」は世界中に見られる と言った方がいいかもしれません。

たとえば、

  • ヨーロッパ各地(英語圏以外も)
    冬至前後は、北欧・ドイツ・フランスなどでも、 歌、踊り、キャンドル、火を使った祝祭がありました。
    英語圏の revels 文化は、その一部が残った形です。
  • 北欧(スウェーデンなど)
    冬至の時期に光を祝う行事があり、歌が重要な役割を持ちます。
    「暗さに対抗するために光と音を使う」という発想です。
  • 東ヨーロッパ・バルト地方
    冬至は古くから民謡や輪になって踊る習慣と結びついていました。
  • 中国・東アジア
    冬至は歌や踊りよりも、家族で食事をする節目。
    形は違いますが、「集まる」という点は共通しています。
  • 日本
    歌や踊りの習慣は聞いたことがありませんが、かぼちゃを食べたり、ゆず湯に浸かったりして家で静かに心身を整えるという文化があります。
    「祝う」より「備える」タイプの冬至です。


冬至の今日は、「ここから少しずつ明るくなる日」。
そう思うだけで、冬の見え方が少し変わる気がしませんか?

🔶おまけ(使える表現)

revels
にぎやかな宴や祝祭のこと。
静かに祝うというより、歌ったり、笑ったり、人が集まって楽しむ雰囲気を含みます。
冬至からクリスマスにかけての時期によく合う言葉です。

carols
冬の時期に歌われる歌。
ただの「歌」ではなく、人と人をつなぐ季節の歌というニュアンスがあります。

the shortest day of the year
「一年でいちばん昼が短い日」。
winter solstice よりも感覚的で、会話や読み物でよく使われます。

a turning point
転換点、折り返し地点。
冬至を「ここから光が戻るポイント」と表すときに使えます。


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