
🐟 単複同形の名詞って?
英語には、単数形と複数形が同じ形の名詞もあります。
例:
Sheep
✅ One sheep is eating grass.
✅ Five sheep are eating grass.
Deer
✅ A deer was standing in the road.
✅ Many deer live in this forest.
Fish(ただし “fishes” も存在)
✅ I caught a big fish.
✅ We saw ten fish in the tank.
➡ “Fishes” は異なる種類の魚が複数いるときに使います。
これらの単語は、複数でも語尾に “s” をつけません。なぜかというと、古英語やラテン語の影響が残っているからです。学習者にとっては例外的で覚えづらいですが、英語の面白さが詰まった部分でもあります。
🔍 単複同形まとめ【Same Form – Singular and Plural】
✅ 主な単複同形の名詞と使い方
| 単語 | 意味 | 単数例文 | 複数例文 | 備考 |
| sheep | 羊 | A sheep is grazing. | The sheep are running. | 単複同形。s をつけない。 |
| deer | 鹿 | I saw a deer in the forest. | Many deer live there. | 同上 |
| fish | 魚 | He caught a fish. | We saw five fish. | 異種の場合は “fishes” も可。 |
| aircraft | 航空機 | An aircraft is landing. | Several aircraft are in the sky. | 主に専門語 |
| species | 種 | This species is endangered. | Many species are found in this area. | 学術・生物学用語 |
| series | 一連/連続 | This series is interesting. | I watched all the series. | テレビ番組などでも使う |
🧠 ちょっとした文化的ポイント
英語圏の「数」に対する感覚は柔軟です。
単複同形は「形よりも意味(内容)」に焦点を当てている。
特に「species」や「series」のような抽象的・学術的な語は、文脈で区別されます。
英語と日本語は、「数(単数・複数)」の考え方がちょっと違います。
英語は、名詞の数を文法でしっかり区別します。
apple(1個)と apples(2個以上)は明確に違い、動詞の形まで変わることもあります。
→ An apple is on the table.
→ Apples are on the table.
いっぽう日本語は数を名詞で表すことが少なく、助詞や文脈で伝えます。
→ 「りんごがある」だけでは、1個か複数かわかりません。
→ 「1個のりんご」「2個のりんご」と補うこともできますが、必須ではありません。
つまり、日本語は数を“ぼかす”のが自然な言語、英語は数を“はっきり”させる言語なんです。
でも!
英語にも sheep や deer のように単複同じ形の名詞があったり、furniture や information のように「数えない名詞」もたくさんあります。
**英語は「数にうるさい」というより、「数を使って意味を整理する言語」**と考えるとスッキリします。
英語 vs 日本語:数の表し方のちがい
| 内容 | 英語 | 日本語 |
| 単数・複数の区別 | apple / apples child / children | りんご / りんご(数は文脈依存) |
| 動詞との関係 | She eats an apple. They eat apples. | 彼女はりんごを食べる」「彼らはりんごを食べる」 |
| 数の助け方 | 数詞+複数名詞 (two apples) | 数詞+助数詞(りんご2個) |
| 単複同形 | sheep, deer, fish | 特になし(語形変化しない) |
| 不可算名詞 | furniture, information, advice | 家具、情報、助言(数えない概念) |
🧠【不可算名詞】
英語の「不可算名詞(uncountable nouns)」は、「一つ、二つ」と数えない抽象的または集合的なものが多いです。これは日本語でも似ていますが、違いもあります。
✔ 代表的な不可算名詞
・英語:water, milk, sugar, news, advice, money
・日本語:水、牛乳、砂糖、ニュース、助言、お金
(ただし日本語では、「一杯の水」「ひとつまみの砂糖」など、助数詞で補います)
✔ 英語で数えるときは「単位」が必要
・a piece of advice(1つの助言)
・a glass of water(コップ1杯の水)
・three pieces of furniture(家具3点)
このルールは、「数にうるさい」というより「意味を明確に伝える」ためなんです。
“An apple is here.” vs “Apples are here.”
こちらは、英語と日本語における「数(単数・複数)」の捉え方の違いをシンプルに示す例です。
🗣 英語の例文と違い
✅ “An apple is here.”
・意味:「りんごが1つここにある」
・an apple → 冠詞 an がついて「1つのりんご」
・is → 単数主語に対応する動詞
✅ “Apples are here.”
・意味:「りんごが(複数)ここにある」
・apples → 複数形。2つ以上のりんごを指す
・are → 複数主語に対応する動詞
・日本語では「りんごがある」と言うだけで、数が明確でなくても自然
・文脈で「1個」か「2個以上」かを判断する(助数詞で補える)
🧠 まとめ
・英語は「名詞の数」と「動詞の形」をきちんと一致させる必要がある
・日本語は「数の明示」がなくても文として成り立つ(数は曖昧でもOK)
この日本語と英語の「数(単数・複数)」の捉え方の違いは、言語の根本的な発想の違いから生じています。
日本語:数を「あとから説明する」言語
・名詞自体には「数」の情報が含まれない(「りんご」は1個でも複数でも同じ形)「1個」「2つ」などは、助数詞(〜個、〜匹、〜枚など)を使って後から補足する
・文の中心は動作や状態。数はその文の必須要素ではない
例:
「りんごがある」→ いくつかは文脈で判断できる
英語:数を「文の骨格で表す」言語
・名詞が単数か複数かをはっきり形で区別する(apple / apples)
・動詞も主語の数に合わせて変化する(is / are)
・数の違いが文法的な構造に深く関わっている
🔍 なぜこうなったの?
英語(インド・ヨーロッパ語族の言語)は、名詞の格・数・性を文法的に区別して発達してきた
日本語(孤立語・膠着語)は、語順や助詞で文の関係を示すため、名詞自体に形の変化が不要だった
英語の複数形ってちょっとめんどくさいな、って思ってしまうけど、他国の言語を学ぶのにはこんな背景もあると思うとちょっと気を遣おうって気持ちになりました。😉
